近年、一部のヨーロッパチューナーや、チューニングメーカーで流行っていることがある。
1年ほど前にも、旧車のポルシェ911を現代の技術で再構築し、最新の素材、メカニズムで製作された事例があった。
ヨーロッパ(欧州)で行われているこれらのリビルドカーは、アメリカのモーターショーで流行っている、旧車に最新型のエンジンを無理やりスワップするスタイルとは全く異なる。
アメリカンのそれは、実際の旧車の古いシャーシに、最新のメカを強引にインストールするスタイルです。
しかし、ヨーロッパのメーカーやチューナー達のアプローチは全く異なり、旧車のデザインをモチーフにした最新ボディ、最新のシャーシ、そして最新のメカニズムを使っているのです。
つまり、ボディの見た目だけ旧車と似せたデザインになっていっても!
実際は全てが最新のテクノロジーになっているということ!
RUF社が設立80周年記念限定で発売した、この RUF CTR Anniversary もその1台です。
RUF CTR Anniversary
RUF CTR のオリジナルバージョンは、RUFがタイプ930 ポルシェ・911カレラをベースに、ボディ、シャーシ、エンジンをチューニングし、1987年に発表。
エンジンはベースの911に搭載されていた空冷水平対向6気筒SOHCのシリンダー幅を拡張し、ボアφ98.0mm×ストローク74.4mmで3,367ccへと排気量を上げた。最大出力は公称469PS/5,950rpm、最大トルク57.0kgm(553Nm)/5,100rpmだが、RUFの発表する数値は最悪の条件下での保証値のようで、実際には510PSを超えている。
1987年4月12日アメリカRord & Track誌が市販車最速を決める企画で、フェラーリ・288GTO、AMGメルセデスSEC6.0 4V、ランボルギーニ・カウンタック、ポルシェ・959など各メーカー自慢の高性能車が、フォルクスワーゲンのテストコースであるエーラ・レシエンに集められテストされた。
その際に、当時フェラーリ・F40が持っていた323km/hの記録を塗り替える339.8km/hを記録し、RUFの名を世界に広く知らしめた。
しかもこのとき他の車両がキャリアカーで搬入・搬出されたのに対し、CTRはナンバー付きのままサーキットまで自走して来て、最高速テスト終了後に自走して帰ったという。
さらに翌年、トランスミッションを6速とした後期型がイタリアのナルド・サーキットで最高速度342km/hを記録して記録を更新した。ニュルブルクリンク北コースで何度かラップレコードを出した。
現代の技術で再構築された、RUF CTR Anniversary は!
見た目は旧911に似せていますが、モノコックはカーボンコンポジット製。
エンジンは水冷/水平対向6気筒ツインターボで、最高出力は710ps!そしてその車重は1200kgしかない。
というわけで、最近、特にポルシェの旧モデル、911やレーシングモデルの935ターボなどのリメイクがいくつかされている。
他のメーカーのモデルも出てくれば面白いと思うのですが。
例えば、BMW3.0CSLとか。
CSLという名前だけ先々代モデルで復刻したけど、名前だけだったね。
あと、フェラーリのこんなのとか(^^;
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